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載荷盛土工のICT施工

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工事種別 ICT施工
工事件名 南本牧埋立工事(第4ブロック載荷盛土工)
発注者 横浜市港湾局
工事金額 ¥127,237,680-
工事場所 横浜市中区南本牧7番3地先公有水面
受注日 2017/9/5

工事内容

本工事は南本牧ふ頭第4ブロックに位置し、埋立て地の沈下対策として、地盤改良(載荷盛土)を行います。載荷盛土はサンドマット上にV=155,522㎥の盛土を施工します。施工時は盛土基礎地盤の変移管理、均一な敷均し管理が必要です。
本工事は横浜市港湾局の協力でICTによる実証工事として施工を行っています

ITC施工(結果と考察)

本工事では『GNSSによる測位技術』と『ブルトーザのブレードの高さを自動で管理するマシンガイダンスシステム』で土砂の敷均しを行いました。実証の結果以下のような効果が確認されました。また、ドローンを使用して現場状況の写真撮影を行いました。現場全体を俯瞰的見ることで、進捗状況の把握が容易になりました。

点での管理から面的な管理へ(管理業務の簡素化)
点の管理(丁張設置)から、面的な管理を行うことにより、検測・丁張設置が不要となり、コスト削減(人件費・材料費)、安全性の向上(機械と人との接触防止)、工期短縮(全体の作業時間の短縮)を図ることが出来ました

重機の稼働時間の短縮
敷均し作業でブレードリフト、チルトの自動制御による精度の高い作業により、重機の稼働時間短縮を図ることで、工期の短縮や燃料削減によるのコストダウンや環境負荷を低減することができます。

オペレーション疲労の低減
マニュアル操作による整地作業に比べオペレーターのブレード操作頻度が大幅に低減し、疲労低減によるオペレーターの体調、コンディション維持に貢献すると思われる。

オペレーター人材の確保
ブルドーザは経験豊富な熟練オペレータでしか精度の高い整地作業を実施するのは困難でしたが、ICT施工を使うことで経験の浅い若いオペレーターでも精度の高い整地作業を効率良く行えます。

 

具体的管理業務削減時間

①丁張設置時間(丁張管理位置図参照)

 延べ丁張設置回数289箇所×15分×2名=144.5時間

②施工記録のデータ化により施工完了後の帳票が自動作成され、品質業務の簡素化・効率化を図ることができます。(直接パソコンへの取り込み)

 丁張ごとのデータ観測・記録時間=5分×289箇所=24.1時間

 一層ごとに帳票を作成(PCへのデータ入力時間)=1分×289箇所=4.8時間

管理業務の削減時間合計=173.4時間



工事写真

盛土敷均し状況(ブルドーザ天井部にGNSSアンテナ搭載)

車載モニターにブレード位置と計画敷均し高を表示

定点固定のGNSSアンテナ(ブルトーザとデータリンクしています、ブルトーザのGPS座標データーを補正します)

定点固定のGNSSアンテナ

一般オペレーターにおいて大幅な施工精度のアップが確認できます。(オペAは熟練オペレーター、オペB及びオペCは一般オペレーター

施工時間の短縮が可能であり一般的オペレータには大きな効果が期待できます。施工時間の短縮に伴い、燃料消費低減、機械コスト低減、工期短縮が図れます。

熟練オペレータのレバー操作頻度が大幅に低減しています。これはオペレーション疲労低減に繋がり、オペレータの1日の作業コンディション健康維持に大きく貢献します。

横浜市港湾局の主催で技術職員向けに本工事で使用中のITC現場説明会を実施しました。

横浜市港湾局はITCを積極的に検討されているようです。

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