
工事種別 | 上水道 |
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工事件名 | 芹が谷二丁目ほか1か所口径50mmから150mm配水管布設替工事 |
発注者 | 横浜市水道局 |
工事金額 | ¥170,673,480 |
工事場所 | 横浜市港南区 |
受注日 | 2018/4/23 |
完成日 | 2019/3/27 |
課題
本工事は昭和40年代に敷設され古くなった水道管を、耐震性のある新しい水道管に入れ替える内容である。
口径50mmから150mmの水道管を、全長約1000m入れ替える工事であり、難易度的には大きく難しくないものの、以下の課題があった。
①近隣住民への生活への支障・クレーム:
入り組んだ住宅地内での工事のため、近隣住民への工事騒音・工事による通行止めなどの生活に支障がでる可能性があり、クレームをいかに少なくするか
②歩行者などへの安全面の確保:
道幅が狭く、かつ迂回路が少ないため、工事場所に歩行者が入ってくることが、いかに歩行者に対する安全性を確保しながら、工事を効率的に進めることができるか
③近隣にある他企業との調整:
工事範囲に、この地区内の住民が利用する人気スーパー店が営業しており、スーパー利用者や搬入業者への影響を最小限にしながら工事を進めることが出来るか
④他工事・他者との調整:
工事範囲の1つであるバス通りは計画路線のため、1年前から下水工事や道路拡張工事、電線工事など、様々な業者が同時に工事を進めており、そうした業者との調整が必要だった
工事内容(施工方法・工夫)
先の課題を解決するために、以下の工夫を実施した。
①近隣住民との密のコミュニケーションをとり信頼関係を作る
住民に対して工事による影響が少しでも出る場合、一軒一軒近隣住民宅をまわって顔を合わせた説明を行い、信頼構築を行った。
②クレームを集計し、内容を下請け業者や発注者(横浜市)と共有することで、クレームの再発防止をする
近隣住民からの問い合わせやクレームがあった場合、1件1件の内容を集計し、それごとの対策案を書類で作成した。そしてその内容を下請け業者や発注者に共有することで、問題の再発防止を行った。
手間はかかりましたが、結果的に一度起こったクレームの再発はなく、工事後半では、クレームは発生しなかった。
③発注者への協力の要請と、他企業との調整の徹底
他企業調整は半年間を要し、結果的に本来の工期までには終えられくなったため、発注者に要請し、工期を延長するということで対応した。
また発注者に対して、他企業との協議に積極的に進めてもらうように依頼し、なるべく工期延長を短くするように他企業調整を行った。
結果
・工期を12日間延長し、平成31年3月27日に完成した。他企業との調整の複雑さからすると、最小限の延長で終えられた。
・クレームは全てで4件だった。全て初期段階でのクレームであり、クレーム対策や情報共有の効果を果たせた。
工事写真
【撤去工事】
【路面復旧工】